21 stage   Changing Aug 12, 2023
 

 "河川の釣り"とは、その年その年の気候、流れの条件に適応させた釣りをする事が大前提。 という訳で、この年のこの夏は渓流は一休みして鮎釣りがメインとなるだろう。 ただ、この鮎釣りの世界感も、過去の良き時代と比較してしまう自身がいて、わがままとは判っていても少しばかりストレスを溜めている現状である。
 自身における河川の釣りは、元々はシーズン中の大半を鮎釣りメインとしていた。 近隣の放流河川あちらこちらに出掛けていた時代を経て、北陸天然遡上河川の資源の多さとダイナミックな釣りという魅力を知った2000年頃から、6,7月を近隣放流河川、8月から9月にかけて当時は九頭竜川へ毎週末のように通っていた。 その魅力を同じように知ってか、年々九頭竜川を訪れる県外の釣り人が多くなり、やがて窮屈な釣りを強いられるようになった時点を境にして、2005年から舞台を神通川へ移した。 当時の神通川の釣り人は、県内の人中心に自身も含む隣県の人が少し居る程度だった。 込み合う放流河川で育った我々は、当たり前のように早朝からまだ誰もいない流れに竿を出していると、地元の方が朝7時頃からボチボチと出陣してきて「そんなに早くから竿出しても掛からんだろ?」と冷やかされたものだった。 神通川といえば最低でも50、上手く立ち回れば70~80は当たり前で、ピークの時は毎週のように土日2日間で約150もの釣果をクーラーボックスに詰めて帰路に着いていたものだ。 ポイントとタイミングをうまく見計らいうまく立ち回れば、三桁も夢ではない可能性ある流れに、自身もこの川で2度の三桁超えを経験させてもらった。 ある年、関東地方のとある釣りクラブの一部の人を見かけるようになり、おそらくそこから口コミが広がったものと予想するが、関東からの遠征組が徐々に増えだし、2009年の高速道路千円固定割引、2011年の東日本大震災による影響などをきっかけとして、まだ夜明け間もない頃合いの囮やに止まっている自動車と、囮やが発信する情報は関東ナンバーばかりで占めるようになった。 ご年配の方でも一日同じ所で竿を出していても20は釣れる川、そんなフレーズも聞かれ、我々から見る光景は、いつの間にやら神通川は関東鮎師のパラダイスと化してしまったように映り、漁協、囮やにとっては嬉しい悲鳴にある事だろう。 関東の方々は更に勢力を伸ばし、渓相ロケーションの良い神通川近隣の宮川や高原川まで足を伸ばすようにまで至っている。 そして近年の神通川は、関東に限らず関西、上越、東北などの鮎師も訪れる、おそらく日本一といっても過言ではない、ダイナミックに良い鮎がたくさん釣れる河川として格付け、確立されたように感じる。
 入川券を購入する義務を果たす者は同じ権利を持つ訳であり、情報社会の昨今、良き情報があればそこに集まるのは現代社会に生きる人間という生き物の自然の摂理、こればかりは共存するしか無いのだが、良き時代の頃とは異なる現状の流れで、過去のような釣果を当たり前のように繰り返す事は困難な状態にある近年で、そんな条件の中でも、自身にとって納得のいくステージとする事が、今の自身に強いられている課題と感じるこの頃である。 ただ、今年の神通川と対峙する中で思う事として、それは釣り人の増加だけの原因ではなく、何か自然のサイクルにも悪化傾向の変化があるように思えて仕方ない・・・。 そんな風に感じるのは、自身だけだろうか・・・・・?

 

 

 

Next stage plan : Aug 19

 

    Tackle            The tackle that I used on this stage Message

Rod
Reel
Line
Leader
Lure

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  Thank you
         see you

River Land

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