27/28 stage  Finale Sep 28,30, 2023
 
 
 改めて言うまでも無いが、自身が立ち回る流れは何処も引き続き乏しく、温いままにシーズン終盤を迎え、希望や期待を抱く選択肢は無いに等しく、これが今年最後になるがゆえに、定番の流れに1年のお礼挨拶を含め、上流域から支流辺りの秋スポットに触れるプランを検討した。 昨年は1日で2つの流れの挨拶回りが忙しかった事もあり、今年は有給を利用して2つの流れを1日づつ巡る事とした。
 長らく続いたこの条件に迎えたこの季節、到底、結果を考えず期待も持たず、ただ景色に溶け込み、こうして流れに立ちロッドが触れる喜びを感じながら、予想通りの無反応な釣りを言葉少なに静かに進めていった。 魚釣りは、無欲・無心の瞬間にヒットする事はよくあるもので、今回、無欲は元々持ち合わせていたが、そこに無心が重なった瞬間だったと振り返る。 ポイントを変更し、なぜかカメラをオンにもせず、ここら辺りからとばかりにサッと投じた1投目、不意を突くように、そいつはいきなり喰らい付いた。 クリアサイズほどに秋色を醸し出した影が最初の抵抗で目に映った事から、この瞬間の記録をと慌ててカメラを回した次第である。 これに出会える期待など微塵も持っていなかっただけに嬉しい限りであった。 雄姿の撮影を終えた頃、これを此処で釣った結果から推理・推察が計算されていく・・・。「この辺り一帯、同様な秋鱒が集まってきているかもしれない・・・」 しかし、この推理・推察というものの裏面には"欲"が生まれている訳で、そんな気持ちが芽生えた時点で終わっていたのだろう。広く探ったものの影形無く、辺り一帯でこれが唯一だった。 逆に言えば、辺り一帯の中の"唯一"に出会えた事とは、とてもラッキーであり、我ながらよくぞ当てたものとしみじみ感じる次第でもあった・・・。
 夏の流れがいつまでも続くかのように、流れ乏しく温い環境に置かれていても、時間軸は確実に渓魚たちの中で動いているんだな・・・。 (この釣行は10月1日19:00公開)

 そして、いよいよ最終の9月30日、定番2つ目の流れは支流域からスタートする。 自身が知る限り、この支流は下流にある人的都合などに影響され、年によって良し悪しがはっきりしている。 実は少し前に入ろうとしたのだが、フライマンの先客が居て、「熊が出たので途中で諦めました。」 そんな情報を提供された経緯があり、漸くにして今年は初めての入川となる。 結果から言うなら、今年は"良し"で、クリアサイズほどの秋アマゴも幾つか存在した。 ただ、時に強くルアーに反応してくれるものの、容易に口を使わず、むしろ「鬱陶しいし邪魔だ!」とばかりにルアーを叩くような行動と反応が多く、ルアーを叩かれる振動が幾つか手元まで響いた。 サイトで対峙する、視野の中で繰り広げられる光景に、久しぶりに"興奮"する瞬間を幾度と味合わせてもらえ、残念ながら手中にするまでには至らなかったのだが、「まっ、これも秋がゆえにで、成熟を迎えるナーバスな魚を相手に必要以上は・・・」という事で、これを現実として受け止め、あとはそっとしておこうと判断した次第である。
 本来のプランでは、このエリアだけの予定にあったのだが、魚影の存在から推理・推察と欲が出て、更に他の一帯を探りたくなり車を進めた。 以前、此処は道路から一段下(約5m)に畑があり、更に一段下に流れが存在するエリアで、畑に通ずる細い道を降りて少し広いスペースに車を止め、ブロック壁に手足を掛けて流れに降りていた。 年々、畑が放置状態へと進行していたが、1年ぶりに訪れたそこは、畑へと通ずる細い道も雑草が覆い茂り、エントリーに困難になっていた。 これも集落に後継者が残らず、残る人々の高齢化の現れだろう・・・。 昔から川沿いに住む人々は生活の中に必要として川原へ降りられる手段、小道を整備し維持していきた。 近年、前記の理由と思われ、これらの放置が年々増加しているように感じる。 これまでは土地の人が川原へ降りられるよう維持してくれ、それに甘えて釣り人は河原へ降り、釣りが出来た訳だが、これから益々、釣り人自らがエントリー場所を整備しなくてはならなくなっていくだろう・・・。 話しを戻して、雑草が覆い茂り入り難くなった、あまり人は入っていないと見ると、それは逆にチャンスでもある訳で、少々距離ある所のエントリー場所から結構な距離を歩いて広範囲に流れに触れていった。 良型は1尾確認できたのみではあったが、その努力は報われ幾つかのイワナとアマゴに出会う事が出来た。 こんな背景もあり、時は既にお昼を迎えるまでに至っていた。 昼食の後、やはり本流に少し触れておかないと心の残りになるであろうと、午後からは幾つかのスポットに絞って本流に触れていった。 ラストのポイントで、来季以降を担う若い個体が幾つか応えてくれ、近年この時期の一日としてはとても珍しく、ありがたくも"ツ抜け"という結果をもって、2023シーズンを終えた・・・。
今シーズン訪れた流れ、今シーズン出会えた魚たち、いつもの釣り仲間、現地で出会ったアングラー、出会った土地の人たち、ありがとうございました。
今年も健康で安全に怪我無く釣りが出来た事に感謝します。(この釣行は近々公開予定)

 

 

 

Next stage plan : stay home

 

    Tackle            The tackle that I used on this stage Message

Rod
Reel
Line
Leader
Lure

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  Thank you
         see you

River Land

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