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  簡単で強いラインシステム、「ジョインテッド インプルーブド クリンチノット」  ( ラインとリーダーの接続方法 )
ヒット時にトラブル無く、根掛かりなど止むを得ず過度なテンションをかけた場合に、ラインシステム接続部、
又はルアー接続部で切れる強度を理想としており、実際に現実化している強度のシステムです。
 PEライン、ナイロンラインにフロロライン等のリーダーの接続、異なる素材や太さのラインを接続するラインシステムを組むには、強度と信頼性が第一に求められる。 又、双方のラインが直線的になる接続が重要不可欠な事もあり、一般的に紹介されている信頼ある強いラインシステムは、難易度も高く手間と時間を要すものが多い。 釣行前準備としてシステムを組むならいいが、フィールドで組み直しを強いられる場合には手間と時間のロスでストレスにも繋がるもの。 もっと簡単で強い接続方法は無いものか・・・? そこで考えたのがルアーアイへの接続にも自身が常用する一般的なラインの結び方の応用で、もうかれこれ数年に渡りこのシステムを用い、ネイティブトラウトを主として釣行しているのだが、これまで特に大きなトラブルは無い。 名付けるなら「ジョインテッド・インプルーブド・クリンチノット」 慣れてしまえば数分でラインシステムが組めるので、フィールドにおける無駄な時間短縮など、ストレスをかなり軽減できるシステムとして常用するラインシステムにある。
手順として、どちらのラインから始めても良いのだが、後に紹介する更なる応用のインプローブド・トライレーンノットに展開する場合も含め、まず先に太い、或いは丈夫な方のラインからインプルーブド・クリンチノットを行う。 写真では、PEラインとナイロンラインで接続を紹介するので、まずは丈夫な方となるPEラインからクリンチするに適切な余りラインを出して指にかけ、余りラインをメインラインに時計回りに4回ほどクリンチを行う。
次にクリンチした余りラインの先端を、指先に出来たループに手前側から向こう側へと通す。
次に、指先のループに通した際に出来た新たなループに、余りラインの先端を起こして向こう側から手前側(上から下)へと通す・・・これが一般的な接続方法にある、インプルーブドクリンチノットとなる。
(クリンチしてループに1回通すのみがクリンチノットだが、2つのループに通して絞める事で強度は高く、様々な物に結ぶに強度ある簡単な結び方のひとつ)
ラインの先端を引っ張って軽く締め、更にループを小さくするようにクリンチ部位をループを小さくするように締めればインプルーブド・クリンチノットの仮出来上がり。 これを完全に締めればルアーアイなどへの接続に使用出来る。 ラインシステムを組む上ではループを締め付けず、指先のループを残した状態にしておき、クリンチの部分もあまり強く締め付けず8割程度の締め付けにしておく。
次にもう一方のラインを、先に仮完成したPEラインのループに通す。
(応用1:ラインが細い等で心配な場合は、ループに2回通して、通した際に出来た新たなループにラインを先端を通せば、インプローブド・トライレーンノットとなり、更に強度が高まる)
(応用2:ラインを2重にしてこのシステムを組むと更に強くなる)
先のPEラインと同じ手順でナイロンラインもインプルーブド・クリンチノットを行う。
これで双方のラインのループで2つのラインが仮接続される訳だが、ラインシステムを完成させる為に、次に双方のループを絞ってラインを完全に締め付ける訳だが、ここからの手順が重要、おろそかにすると接続部、及び接続部付近でのライン痩せにより、訪れた貴重で大切な瞬間の時にライン切れトラブルのリスクが潜在する事となる。 まず、両ライン共にループ部分からクリンチ部分までを口に含むなどして唾で湿らせる事が重要、PEラインは元々滑りやすい素材なので、これを怠るとしっかりと締め付けたつもりでも後にスッポ抜けトラブルに繋がる事がある。特にPEラインは十分に湿らせる事で素材そのものが締まり、しっかりと締めつけられる。 ナイロンラインにおいては、特に細いラインになると締め付ける際の摩擦抵抗でラインが痩せてしまったり、パーマが出来てしまい本来の強度が低下してしまう。 こちらは締め付ける際の滑りを良くして摩擦抵抗を少なくする事を目的として唾で湿らせる。
双方のラインのループ先端部位で接続させる為、ラインの先端を引っ張るのでは無く、クリンチされた部位をループ先端方向へズラすように、クリンチの形状を崩さないように締め付ける。 まだこれで完成では無く、最後の完全締めも怠ってはいけない重要点。 余りのラインを歯で噛み、同じラインの本線側をグイグイっと引っ張って締め付け、もう一方のラインも同じように締め付ける。 注意点として、瞬間的な力を入れて引っ張るのでは無くトルクフルに締め付ける事、PEラインは自分の歯が曲がるような感覚まで強く締め付けないとスッポ抜けリスクが残ってしまう。 逆にナイロン系は過度な締め付けはストレスで素材強度が低下して切れてしまう事もある、グイっと締めればスッポ抜ける事は無いのでラインの太さに合わせて締め付け加減を体で覚えたい。  最後に、余った双方のラインをカットすればラインシステムが完成。 但し、ギリギリ残しのカットはすっぽ抜け懸念があるので、少し(2㎜程度)残してカットして下さい。 完成後、念のために双方のラインを両手に持って、腕を広げるように瞬間的に無く、トルクを入れるように引っ張って接続強度に問題ないかを確認。 手順通りで適切に接続出来ていれば簡単に切れたりスッポ抜ける事は無いはずです。
 注意点として、細いナイロン系ラインでは接続ストレスで適度な強度が得られない可能性がある。 細いラインの接続には一般的に紹介されている接続ストレスの少ないラインシステムが無難と思われる。 ちなみに自身の場合、ルアー釣行における一番細いラインは4lbナイロンラインを使用しているのだが、ルアーのベリーフックへのライン絡みを軽減する事を主目的として、1.7~2.5号のフロロラインのリーダーでこのラインシステムを組んでおり、このサイト内で紹介する魚達もこのシステムで釣っている。
 最後に、このラインシステムの限界を知っておく事も重要、先に説明したラインシステム完成後の確認で意図的に切れるまで引っ張ってもよし、又、根掛かりしてルアーロストを諦めざるを得ない場合など、最終的におそらくこのラインシステム付近から切れるはず、その時、どの位の力量で切れたかを把握すれば、フィールドで不意に出会う大物とのやりとりには十分過ぎる強度のはず、実際はロッドテンションとドラッグ機能も付加されているのだから・・・。 それでも、このラインシステムそのものが弱い、と感じた人、トラブルに至った人・・・おそらくこのラインシステムを組む手順の中にまだ何か落ち度があるものと思う。 あくまでも、このラインシステムは河川のトラウトフィッシングでの実証であり、60クラスまで、及び外道で掛った大きくて太いニゴイやマゴイとのやりとりでも問題無き事を経験済みです。 ここではインプルーブド・クリンチノットで紹介しましたが、簡単に言うなら、自身が結べる信頼ある強度を持つ「ちちわ」同士でジョイントする方法です。
インプルーブド・クリンチノット、インプローブド・トライレーンノットの紹介サイトは → クリック

 

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